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【K-1、2階級制覇】野杁正明プロフィール!~16歳から日本中が強いことを知っていた!

野杁 正明(のいり まさあき)

 

今回「リサーチノート~あなたの興味はなんですか?」で紹介するのは「【K-1、2階級制覇】野杁正明プロフィール!~16歳から日本中が強いことを知っていた」です。

野杁正明さんは、9月20日に行われた「K-1 WORLD GP 2021~よこはままつり」では、全試合KOの完全試合でスーパー・ライト級に続きWORLD GP第2代ウェルター級を制覇しました。

トップ格闘家が口をそろえていう「ボディを打たれて倒れるのは恥だ」という台詞。
「9.20よこはままつり」、野杁正明さんと安保 瑠輝也さんの決勝戦では、最後に正確な三日月蹴りをボディに食らい、3度のダウンでKO負けとなりましたが、トップ格闘家をボディ打ちで悶絶させる野杁正明さんの破壊力はすごかったですね。

野杁正明さんのファイトスタイルは、亀のように両腕のガードを上げて、のしのしと相手に向かっていくスタイルです。その圧力と鉄のガードで相手を翻弄し、一瞬の隙を狙って、カウンターを決めていく。対戦相手も野杁正明さんの亀の子ガードと圧力で傍目では押され気味の展開を向かえる場面をよくみます。

試合の解説でも野杁正明さんの圧力で相手は下がりながらの攻撃しかできないので、威力は半減するとも語っています。実際に安保 瑠輝也さんとの対戦でも後ろにさがりながらの攻撃となっており、実況解説者の魔裟斗さんも「安保は、得意の前へ出ながらの攻撃ができないから有効打をきめれない」と語っています。

また野杁正明さんの強さは格闘技界でも有名で、トップ格闘家達が口をそろえて「化け物クラスの強さ」といいます。

YouTube動画であがっていた野杁正明さんへの評価を一部抜粋してまとめてみました。

山崎秀晃選手 「今までやった相手の中で一番やりにくい。パーフェクトファイター。」
安保瑠輝也選手  「壁かと思った。K-1選手の中で一番穴がない。」
武尊選手 「殺気を感じさせずに強い攻撃を当てる能力が非常に高い。」
那須川天心選手 「オールラウンダーでパンチも蹴りも上手い。怪物。」
原口健飛選手 「あんなんとはやりたくない。強すぎて無理」

有名一流選手から高い評価を受けています。
「強いやつが一番かっこいい」ということです。

それでは一流どころが注目する「新時代の怪物」野杁正明さんのその強さの秘密について徹底的に考察していきます。

 

野杁正明さんプロフィール

野杁 正明(のいり まさあき)

 

名前 野杁 正明(のいり まさあき)
生年月日 1993年5月11日(28歳) 2021年10月時点
出身地 愛知県名古屋市
身長 175cm
体重 67.5kg
階級 スーパーライト級→ライト級
血液型 B型
所属 K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST
バックボーン 空手
異名 新時代の怪物 名古屋の怪童
主な獲得タイトル
  • Nuit Des champions 66kg王座
  • 第2代Krush -67kg級王座
  • WBCムエタイ日本スーパーライト級王座
  • Road to GLORY JAPAN -65kg SLAM 優勝 (2013)
  • Krush YOUTH GP 2011 ~-63kg Supernova Tournament~ 優勝
  • K-1甲子園2009 62kg級優勝
  • 第40回全日本新空手道選手権大会 K-2グランプリ 軽量級 優勝
  • 第2代K-1 WORLD GPスーパーライト級王座
  • 第2代K-1 WORLD GPウェルター級王座
キックボクシング戦績 56戦46勝10敗 (2021年10月時点)

勝率は8割超え。確かに「新時代の怪物」です。

過去に野杁正明さんの移籍問題がありましたが、それは後述するとして現在の所属ジムは「K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST」です。
K-1 WORLD GP3階級制覇の武尊選手を筆頭にKrush初の2階級制覇王者の山崎 秀晃選手卜部兄弟大岩龍矢選手などが所属することでも知られる超強豪ジムです。
このKRESTでの名物練習は「ガチスパー」が有名ですが、そのガチさに過酷なトレーニングを知って入門した教え子達が「もう辞めたい・・・」と弱音を吐くほどきついものです。

練習とは思えないほどの追い込み方は非常にみていて迫力があります。
行われるスパーは防具こそつけているものの、これだけの緊張感の中で充実した練習を行っていることを踏まえるとKREST選手の強さにも納得です。

野杁正明さんは、2017年6月18日に行われた「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」のタイトルマッチにおいて当時の王者ゲーオ・ウィラサクレック選手との試合で延長までもつれた末、判定勝利をし見事スーパー・ライト級の王座につきます。

その後、2018年から現在までは、階級を上げてウェルター級へと活躍の幅を広げ、「K-1 WORLD GP 2021~よこはままつり」でWORLD GP第2代ウェルター級を制覇し、2階級制覇を成し遂げていますが、ウェルター級は「闘うトレーダー」として有名な久保雄太選手が2020年6月3日王座を返上するまでベルトを保持していました。

絶対王者の久保雄太さんのファイトスタイルは、相手の徹底的な分析と変則的な蹴りでKOの山を築いてきたトップファイターです。
しかし野杁正明さんは、ウェルター級へ転向してから二階級制覇をするまでの2021年9月までの3年間、タイトルマッチを行っていません。
久保雄太選手との対戦は非常に期待されていましたが、野杁正明はタイトルマッチにこだわらず、強さの証明にこだわりました。
その当時、対日本人においては9戦無敗という圧倒的な強さをみせていた外国人ジョーダン・ピケオー選手との対戦をタイトルマッチより優先しました。
ジョーダン・ピケオー選手は、当時ウェルター級の絶対王者の久保雄太選手以上の実力と評価されており、二人の試合が組まれました。しかし判定2-1で野杁正明さんは惜敗してしまいました。

当時のインタビューで野杁正明さんは記者にこう語っています。

久保選手よりピケオー選手の方が強いから

ベルトより強さへの探求心。素晴らしい志でしたが、その後、久保雄太選手とジョーダン・ピケオー選手の試合が行われましたが、久保雄太選手が圧倒していました。

 

野杁正明さんの強さを遡る(幼少期)

野杁 正明(のいり まさあき)

 

2階級制覇を成し遂げた野杁正明さんですが、その強さは才能という簡単な言葉では片づけられません。
野杁正明さんの強さの照明は地道な努力、あくなき探求心のたまものでした。

みなさんはボクシング漫画「はじめの一歩」をご存じでしょうか?
「はじめの一歩」の主人公、幕ノ内一歩さんの姿が幼少期の野杁正明さんとかぶります。
幼少期時代、野杁正明さんはいじめられていた経験をもっており、幕ノ内一歩さんも漫画ではいじめから一心に強くなりたいという思いで活躍しました。
幕ノ内一歩さんは鴨川ジムでトレーニングをしている鷹村守さんにボクシングに誘われて、ボクシングジムの門をたたくこととなりましたが、野杁正明さんもまた、大石道場の息子である大石俊介さんからいじめから助けられその姿に感動し、空手を始めたそうです。

そして小学三年生の時に中部日本ジュニアで優勝、小学六年生の頃に前日本ジュニアで優勝。
現在の野杁正明さんの亀の子ファイトスタイルも幕の内一歩さんのファイトスタイルと重なります。

 

野杁正明さんのアマチュア時代~K-1甲子園で初となる1年生チャンピオン)

野杁正明さんの強さが周知されはじめたのはK-1甲子園からでしょう。

2009年8月、主催者推薦としてK-1甲子園 〜FINAL 16に出場し、初戦を3RTKO勝ち。続く10月の準々決勝で宮元啓介選手を膝打ちとパンチで終始圧倒し、判定3-0で勝利。そして12月のおおみそか、魔裟斗2世と呼ばれた前年王者のHIROYAさんと対戦し、ダウン寸前まで追い込み3-0の判定勝ち。決勝戦も嶋田翔太選手からダウンを奪い3-0の判定勝ちをおさめ、見事K-1甲子園では初となる1年生チャンピオンになりました。

アマチュア戦績は10戦7勝1敗2引き分けと黒星は一つ。

 

野杁正明さんのプロ格闘家への道~

至学館高等学校を卒業後、野杁正明さんはプロ格闘家への道へ進みます。

初戦から5連勝と破竹の勢いでその道を突き進みますが、2011年4月のプロ6戦目。現WMAF世界スーパーフェザー級王者である竹内裕二選手との対戦でプロ初黒星となります。この試合17歳の天才と言われていた野杁正明さんは会場が割れんばかりの歓声を受け、竹内裕二選手と熾烈な戦いを繰り広げました。3Rにダブルノックダウンもありましたが、その後、強烈な左フックを受けてほぼ失神状態でのKOとなりました。
プロデビュー以来破竹の勢いで勝ち星を重ねてきた野杁正明さんですが、黒星を喫し、歯車が食らったようにその年は調子を落とします。

K-1ウェルター級王者になるまえの久保雄太選手との対戦もこの時期にありましたが、判定負けとなり、当時の心境を野杁正明さんはこのように語っています。

今までのような勝利のイメージが見えない、こんなに悔しい気持ちは初めてだ

 

アマチュア時代と違い、プロ格闘家の洗礼を受けた野杁正明さんはそれ以来夥しいほどのトレーニングを重ね、調子を落とした初黒星から半年後の12月、「Krush YOUSH GP 2011」トーナメントでは決勝まで順調にコマを進め、決勝戦ではK-1、2階級王者である卜部功也選手に豪快な飛び膝蹴りで一撃KOしています。

勝利の瞬間の野杁選手の喜び方は印象的でした。

 

そしてついに2017年に野杁正明さんの強さの証明が実現します。
「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント~」の決勝、過去1度敗れているゲーオ・ウィラサクレック選手に挑戦し、延長の末、判定2-0で勝利し、人生初のK-1王者に輝きます。

その後のインタビューでは

本当に(K1王者になるまで)遠回りだった。でも進んできた道は間違いじゃなかった。

と語っています。

翌年の2018年には大和哲也と対戦し、KO勝ちで王座の初防衛に成功し、同年8月に「K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座」を返上しウェルター級への転向を発表しました。

 

野杁正明さんの家族

野杁 正明(のいり まさあき)

スーパー・ライト級に続きウェルター級と偉業の2階級制覇を成し遂げた野杁正明さん。先日の「よこはままつり」でもリングに奥さんと子供二人を上げて、記念写真をとっていました。その光景をみると、とても仲が良さそうな家族だとわかります。
野杁正明さんが結婚したのはスーパー・ライト級を制した2017年。同年2月に第一子を授かり、名前は莉緒菜(りおな)ちゃんといいます。

 

野杁正明さんの格闘家、引退の危機!

野杁 正明(のいり まさあき)

 

冒頭でも軽く説明しましたが、野杁正明さんは一度引退の危機にまで追い詰められたことがあります。
その理由としてはジムの移籍の問題です。

事の発端は2014年。

格闘家の道のきっかけを与えてくれた大石道場。拾ってもらった恩はあるけれど、野杁正明さんはその環境と設備に満足はできず、今の自分では強くなることに限界を感じ環境を変えるためK-1ジムEBISU小比類巻道場に移籍することを決意します。

しかし世間から「天才」と言われた野杁正明さんの才能に磨きをかけたのは少なからず大石道場の存在があってのこと。

大石道場も野杁正明さんを中心とした経営戦略を企てた矢先、裏切られたような形で移籍を発表され、納得のいかない大石道場と移籍事務のEBISU小比類巻道場との間でその問題の落とし所としてしばらく野杁選手は試合に出してもらうことが出来ず、格闘技界から干されてしまう形となったのが、野杁正明さんの引退騒動の真相となります。

 

まとめ

野杁 正明(のいり まさあき)

 

今回は9月20日に行われた「K-1 WORLD GP 2021~よこはままつり~K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座にて見事ウェルター級を制覇し、二階級制覇を成し遂げた新時代の怪物、野杁正明さんについて紹介してきました。

移籍問題で一度はとざされかけた格闘家の道も周囲の応援と自分を信じた結果、いまでは二階級制覇という偉業を達成する選手へと育っています。
野杁正明さんの強さは16歳、高校生の時から世間では認知されていましたが、派手さがないのと露出が少ない分、安保瑠輝也選手みたいな知名度がなかったのも事実。
確かに強さだけを求める格闘家も多くいますが、やはりこれからの格闘技を盛り上げるには強さだけでなく、那須川天心選手や朝倉兄弟、皇治選手のような魅力的な演出が必要なのです。
昨今のコロナ禍でもわかるように無観客ばかりが続いていくと格闘技界全体の収益が保てなくなるからです。 

朝倉未来選手と皇治選手も「リサーチノート~あなたの興味はなんですか?」で紹介していますので、ご興味ある方はのぞいてみてください。 

今後、野杁正明さんの目標はなんでしょうか?と考えると、やはり強さの証明にこだわる新時代の怪物です。武尊選手のように三階級制覇を狙っているのではないでしょうか。

今後も楽しみです。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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それでは、また次回お楽しみに!

 

 

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